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ブライダル業界を“顧客志向”に変革!オリジナルライフの結婚準備アプリ「ウェディングニュース」(ICC KYOTO 2019)【文字起こし版】

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ICCサミット KYOTO 2019 スタートアップ・カタパルトに登壇いただいた、オリジナルライフ 榎本 純さんのプレゼンテーション動画【ブライダル業界を“顧客志向”に変革!オリジナルライフの結婚準備アプリ「ウェディングニュース」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット FUKUOKA 2020は、2020年2月17日〜20日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションは、ICCサミット KYOTO 2019 プレミアム・スポンサーのラクスル様、プラチナ・スポンサーの日本アイ・ビー・エム様にサポート頂きました。


【登壇者情報】
2019年9月3日〜5日開催
ICCサミット KYOTO 2019
Session 1A
STARTUP CATAPULT スタートアップの登竜門
Supported by ラクスル & 日本アイ・ビー・エム

(プレゼンター)
榎本 純
オリジナルライフ株式会社
代表取締役CEO
公式HP | STARTUP DB | LinkedIn

三重県出身。東京大学行動文化類社会学科卒業。外資系広告代理店McCann-Ericksonでのメディアプランナーを経て、㈱リクルートにて、経営企画(R25、新規事業、ゼクシィなど)、フリーマガジン『R25』のオンライン化、ポンパレ事業立ち上げを歴任。NEWRINGグランプリ、TOPGUNアワード受賞、ソフトバンクアカデミア1期生。2015年4月オリジナルライフ株式会社を設立。2016年2月結婚準備のポータルアプリ「ウェディングニュース」リリース。インスタグラムフォロワー数でブライダル業界No1(18万)、アプリダウンロード15万突破。リピーターがいないため結婚式場が顧客満足にフォーカスできない根本課題に対処するため、卒花嫁が自らの経験をシェアすることで新規集客を実現する新しい結婚式場マッチングサービスをリリース。

「ICC KYOTO 2019 スタートアップ・カタパルト」の配信済み記事一覧


榎本 純さん オリジナルライフの榎本です。よろしくお願いします。

花嫁の、花嫁による、花嫁のための結婚準備アプリ「ウェディングニュース」を運営しています。

私とCTO以外は、ほぼ花嫁さんでサービスをつくっている、そんな会社です。

「情報の非対称性」が大きいウェディング業界

2019年1月にWBS(ワールド・ビジネス・サテライト)さんに取材をしていただききました。

そこではある花嫁が、結婚式場から最初に提示された280万円の見積もりが、あれよあれよという間に500万円になってしまった、そんな結婚準備のトラブルを語っていました。

最初の見積書には料理等詳細の記載はなく、その詳細が分かったのは申込みから半年後。

実は最初に提示されていたのは、来賓の方々をお迎えするにはとてもそぐわないような、最低ランクのプランでした。

結婚式の日取りが近づく中、花嫁は追加料金を支払わざるをえませんでした。

実はこの花嫁が経験したような事例は、頻繁に起こっています。

ウェディング業界は未だに「情報の非対称性」が非常に大きい領域です。

先ほどの事例に出てきた結婚式場において、「最終見積もりが当初よりも平均で200万円上がる」という口コミはネットに存在しています。

しかし探すことができない、見つけることができないという課題がありました。

“もっと早く知りたかった!”をなくす 結婚準備アプリ「ウェディングニュース」

検索はとても難しいものです。

そこで私たちは、検索しなくても知るべき情報と出会える、結婚準備に特化した情報収集アプリ「ウェディングニュース」を開発しました。

リリースから3年経ち、現在60万人のユーザーさんにご利用いただいています。

インスタのフォロワー数も、ブライダル業界ではNo.1のポジションをとっています。

ようやく、業界に働きかけができるだけのユーザー基盤ができたと思っています。

ブライダル業界の課題は、結婚式に“リピーター”がいないこと

私たちは、そもそも情報武装をしないと損をするというブライダル業界の構造自体がおかしい、それを変えたいと思っていました。

そして真の課題が何なのか、やっと見つけることができました。

それは「結婚式にリピーターがいない」ということです。

リピーターがいないので、結婚式場は新規顧客獲得をし続けなければなりません。

結婚式場は試食会の参加者を集めるために、1人あたり10万円以上の広告費をかけて集めているという現状があります。

そして広告を出稿する原資を得るため、50%以上の高いマージンをとっています。

高いマージンをとっているので、サービスクオリティと価格に大きなギャップがあるのが問題となっています。

「結婚式場が暴利をとっているのではないか」と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。

実は、ブライダル産業全体の営業利益の6割がメディアに集中しているのです。

10万人を雇用している産業にもかかわらず、1,000人程度のメディアに利益が集中している構造なのです。

こうした構造があるがゆえに、結婚式場は、顧客満足よりも広告出稿のための粗利確保を優先せざるをえません。

そのため、日本の結婚式はとても不自由になっているという現状です。

では結婚式でリピーターをつくればよいのではないか? と考えました。

しかし結婚式場をリピートすることは難しく、離婚したとしても同じ会場で結婚式を挙げることはなかなかありません。

ではどうすればよいのでしょうか。

「実例で探す結婚式場マッチングサービス」で課題を解決!

リピーターとは、サービスを実際に経験しその良さを知っているからこそ、もう一度購入する人のことです。

そこで、卒花さん(結婚式を挙げた花嫁さん)の実例から、次の花嫁さんを獲得できるなら、それはリピーターと同じになるのではないかと考えました。

そして私たちは、実例による全く新しい結婚式場マッチングサービス「Wedding News (ウェディングニュース) 式場検索」を2019年1月10日にリリースしました。

こちらのデモ動画をご覧ください。

広告ではなく、すべて実例で探すことができるという点が最大の特徴です。

これらの実例は、アプリを通じて、ユーザーさんからレポートとして投稿いただいています。

すでに4,000名に約50万枚の写真を投稿いただきました。

彼女たちは実例のレポートを自分のインスタで積極的に紹介してくれており、フォロワーから結婚式場が予約を獲得するという流れができてきています。

卒花さんの実例によって次のユーザー獲得がメインストリームになれば、「良い結婚式をつくる」ということを経営課題に変えることができます。

そしてブライダル産業を変革することができるのではないかと考えています。

1月のリリース以降、予約数が急増しています。8月は昨対25倍の成長となっており、月に約1,000万円の売上が立っています。

この成長は一過性のものではないと考えています。

業界唯一のメタサーチ型モデルで、産業進化に貢献する

背景にあるのは花嫁さんの情報源の変化です。

これは楽天のデータですが、3年前まで花嫁さんの一番の情報源は雑誌でした。

今年はインスタに変わってきています。

ようやくオンラインの広告市場も200億円規模まで拡大し、大きな時代の変化が起こっていると私たちは考えています。

私たちは、ウェディング領域では唯一のメタサーチ型のサービスをしています。

旅行のトラベルコちゃんや人材のじげんさんに並ぶような大きな事業をつくりたいと考えています。

私たちが目指すのは、「広告の出稿額が大きい式場」が勝つ世界ではなく「いい結婚式をつくった式場」が勝つ世界です。

「消費者ジャーナリズムで産業を顧客志向に変革する」

以上、オリジナルライフでした。ご清聴どうもありがとうございました。

(終)

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編集チーム:小林 雅/尾形 佳靖/戸田 秀成/小林 弘美

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