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「子どもをみんなで、見守ろう」”otta”が目指すスマート見守りシティ【F17C-OTA #2】

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otta山本文和さんのプレゼンテーションを2回シリーズでお届けします。(その2)は、日本初の地域参加型見守りサービス「otta」の使い方や従来の見守りサービスとの違いについてお話し頂きました。さらにottaが目指すスマート見守りシティ実現に向けた取り組みもご紹介頂きました。ICCカンファレンス FUKUOKA 2017スタートアップ・コンテスト「カタパルト」プレゼンテーションの書き起こし記事です。是非御覧ください。

スタートアップビジネスの「エコシステム」を構築し、日本の起業家を支援するプログラム「IBM BlueHub」は「カタパルト(CATAPULT)」のオフィシャル・サポーターです。

本記事で特集しております8分間のプレゼンテーションを行う「CATAPULT(カタパルト)」のプレゼンターを募集しております。「スタートアップ」「IoT/ハードウエア」「リアルテック」「カタパルト・グランプリ」の4カテゴリーで募集しております。ぜひ募集ページをご覧ください。


【登壇者情報】
2017年2月21日・22日・23日開催
ICCカンファレンス FUKUOKA 2017
Session 1B
CATAPULT(カタパルト) -スタートアップコンテスト-
Supported by IBM BlueHub

Session 6B
CATAPULT(カタパルト) -IoT/ハードウェア特集-
Supported by Makuake

山本 文和
株式会社otta
代表取締役社長

1977年 山口県生まれ。半導体ロボットのメンテナンスエンジニア、官公庁から一般企業向けの業務システムのPG・SE・システム提案営業を経験。自分の子どもを守りたいという思いから、「みんなで、みまもる」がコンセプトとなる日本初の地域参加型見守りサービスを開発・運営する株式会社ottaを設立。

日本初の地域参加型見守りサービス「otta」の配信済み記事

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【本編】

▼Part 1のハイライト▼
山本 今日は、「みんなで、みまもる」というコンセプトで私たちが取り組んでいるこれからの見守りサービスについてお話させていただきます。

学校を出てから家に帰るまでの間や、遊びに行っている時、塾に行っている時、子どもは犯罪に多く遭遇してしまっています。

この時間帯のお子さんの行動を地域で見守っていく、そんな新しい仕組みが必要ではないかと考えました。
その想いを形にしたのが私達のサービス、ottaです。

私達のサービスは、こちらの小型の見守り端末を子どもに持っていただくことから始まります。

この小型の見守り端末は電波が出ていまして、最大で100メートル飛ぶようになっています。

このデータをキャッチする検知ポイントを、まずは街中に作るところから私たちのサービスはスタートします。

この検知ポイントですが、非常に手軽に設置できるものを作っています。

実はMakuakeで出させていただいたのですが、コンセントに挿すだけで手軽にそのエリアが見守りの検知ポイントになる、といったものになります。

日常的には、お子さんは端末を持って学校を登下校していくだけで、検知ポイントを通過したタイミングや、見守り人とすれ違ったタイミング、そういう時に位置がどんどん記録されていきます。

働くママに子どもの帰りを通知したり、お友達同士で導入していただきますと、友達の家に自分の子どもが遊びに行ったり、まだ帰ってこないという時に、リアルタイムに居場所が分かるので、非常に安心です。

▲Part 1のハイライトはここまで▲

▼Part 2 はこちらから▼

山本 ユーザーが使う機能について詳しくお話しさせていただきます。

ottaの使い方

ユーザーは、スマートフォンのアプリから、デバイスの登録、見守り端末の登録をします。

登録した端末は、地図情報とともに位置を確認し、更に履歴データを全て持っていますので、どのルートを通って帰ってきたか、ということも分かるようになっています。

一番使われているのが、通知機能ですが、主に検知ポイントを設置している場所を皆さんよく通知されているようでして、学校や放課後の通学路にあるコンビニや塾等を場所を検知ポイントに設置されています。

スマホ/ガラケー両対応で誰もが使えるように

私たちのサービスの特長の1つとして、スマートフォンだけでなく、ガラケーにも対応していこうと思っています。

全てのユーザーに使って欲しいサービスであるべきだと思っていますので、実際に箕面市の方の約3割はガラケーのユーザーですので、そこへの対応がユニバーサルサービスとしては必要不可欠だと考えています。

地域の見守る力を引き出す施策としては、見守りをした人数をポイントとしてランキングを作っていこうと考えていて、こういったランキングによって地域の貢献度が可視化されていく、といったことを現段階では行っています。

こちらはゆるキャラのゆずる君ですが、昨年の夏に箕面市さんと協力して、この缶バッチを上位の方にプレゼントするという企画を行ったところ、ある程度の反響があったと聞いています。

otta利用者の声

それでは、利用者の声をご紹介いたします。

サービスを開始させて頂いた、大阪の箕面市は検知ポイントがこの3月に、一般の家庭を含めると1,500ヶ所になり、見守り人が7,000人いる状況でした。

▶編集注:登壇後、東京都渋谷区でも見守りサービス提供が開始されました。
カタパルト登壇企業「otta」 渋谷区・東京電力と共にIoT技術を活用した見守りサービスを提供

下校時間外の位置が補足できるのは当然ですが、それ以外に非常に高く評価されているのが、手軽に使えるといった点です。

電池が長持ちし、どこにでも持っていける、そしてこのようなかわいい防犯ブザーが他にないという点も評価されています。

そして、子どもがいるエリアに検知ポイントがあるので、非常に便利だという声をいただいています。

私たちはこのottaを更に進化させていこうと思っています。

現在は事後対応に留まっていますが、今後は行動履歴データを活用してアラートを出したり、他の情報、例えば不審者情報と組み合わせていくことによって警告を出したり、といった形で地域と連携しながら予防していく、そんな施策を取り込んでいきたいと思っています。

従来の見守りサービスとottaの違い

次に、ottaの市場性についてご説明します。

私たちのサービスですが、ご覧のようにGPS型とICタグ型が子どもの見守りでは主に使われていました。

GPS型はやはり一部の方しか使えないですし、当然ながら学校へ持ち込みが禁止されていますので、登下校で使えないのが現状です。

ICタグ型は、校門にゲート等の工事をすることによって通過情報を得られますが、下校時間帯の位置が分からないので、見守りとしては不適切であると私たちは考えています。

それらと比較し、街全体をカバーすることを考えますと、我々のサービスは導入コストにおいて非常に優れていると考えています。

1番のポイントは、先程もお話しましたが、街中にある子ども110番の家に見守りの検知ポイントを作っている、ということになります。

電柱などに工事をしていくと、工事費がかかってきてしまいますが、こういったところを使いますと、住民の方が電気代で貢献していただいている、という形になります。

更に、市内に走っているインフラであるバスも「見守りバス」として活用しており、バスとすれ違うと歩行者を検知するようになっていますので、これが効率的に広範囲をカバーしています。

私たちは「スマート見守りシティ」という、子どもから高齢者までが安心して暮らせる世界を作っていこうと思っています。

皆さんの街にも是非導入したいと思っていますので、応援をよろしくお願いします。

ありがとうございました。

otta 山本文和さんのプレゼンテーション動画をぜひご覧ください。

(終)

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【編集部コメント】

編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/横井 一隆/城山 ゆかり

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