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ネットベンチャーからリアルビジネスの時代へ 「ファームシップ」が優勝/「UMITRON」が準優勝―ICC カンファレンス KYOTO 2016 CATAPULT(カタパルト) -スタートアップ・コンテスト-

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9月6日〜7日にかけてウェスティン都ホテル京都で開催中の招待制イベント「ICCカンファレンス KYOTO 2016」。
1日目の朝にピッチコンテストの「CATAPULT(カタパルト) -スタートアップ・コンテスト-」が開催されました。8社のスタートアップが8分間のプレゼンテーションに挑み、その中で見事優勝したのは日本初の農業×ICT×流通のベンチャー企業「ファームシップ」でした。

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2位はUMITRON、3位はデータ未来研究センター。ドキュメンタリー動画も作成しました。是非ご覧ください。

また、当日のフルバージョンの動画もぜひご覧ください。個社のプレゼンテーション動画に関しても各社の紹介に記載しております。


各社のサービス概要は以下の通りとなっています。

登壇サービス一覧

位置情報に革命を起こす:データ未来研究センター

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株式会社データ未来研究センターはドローン自動運転用の地図を開発している。衛星データとその解析に強みをもち、これまでは困難であったドローンの位置情報を高い精度で推定することを可能にする。ドローンデータと衛星データをマッチングすることで自己位置を推定することも出来、リアルタイムで高精度の位置情報を特定することが可能になる。


運命の応募者に出会えるサービス:mitsucari

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株式会社ミライセルフが手掛けるサービス「mitsucari」は、適性テストとAIを用いて、人と組織の潜在能力を引き出す。表(代表取締役CEO)は、これまで面接ではすばらしかったのに、採用したらいまいちフィットしないことがあり、課題を感じるようになったという。デバイスが進化を続ける中で、面接は従来の形のままである。「mitsucari」は、構造化面接を使うテストを約50問用意し、人口機能と機械学習を元に人と組織のミスマッチを減らす。


スパコン利用の「民主化」を実現するサービス:エクストリームデザイン

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機械学習、Deep Learning、Big Data。こうしたITのトレンド技術が必要とするのは、膨大なCPUリソースと高性能かつ低遅延なネットワークI/OといったSuper Computerレベルの処理能力である。
XTREME DESIGNは、“Super Computerの⺠主化(⽇常的に使えるものにする)” を⽬指して、⾼性能かつ低遅延なクラウドサービスの開発で世界に貢献する技術者集団。
スパコンはただ巨大な計算機システムではなく、そのコンピュータの持っている理論性能を極限まで引き出すべく、システム、ネットワーク、I/O設計のハードウェア側の構成だけではなくソフトウェアの最適化、並列化、リソースの最適配置とモニタリングまでをパッケージング化したものである。
XTREME DNAは言い替えれば「スパコンの民主化プラットフォーム」であり、長年培ってきたスーパーコンピュータアークテクトの技術財産を提供する自社開発サービス「EIIX」を開発するにあたりXTREME DNAをフレームワーク化し提供する。

医療 x IT で患者と専門医を繋ぎ、全人類の寿命を1秒のばす:Whytlink

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救急患者の受け入れ先問題などの諸問題のベースには、患者と専門医のミスマッチにあるという考え方がある。
リーズンホワイ株式会社は、医師が使うアプリケーション「Whytlink(iOS版)」の開発を手がけている。医師はチャットベースで患者の情報や受け入れの可否をやり取りすることが出来る。
現在、ミスマッチによる患者さんは約135万人いるが、Whytlinkでは、一度に多数の病院・医師に対して、患者さんの情報を送信することができることから救急医療患者受入の平均時間の40分を、10分まで縮めることが出来る。


メガネに装着してウインクで撮影する世界最速のウェアラブルカメラ:BLINCAM

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Blincamは、瞬きでシャッターを切るできるウェアラブル端末を発表。カメラ、バッテリー、メモリー、そしてウインクのような強い「まばたき」を感知するセンサーを内蔵した25gの端末であり、メガネに装着することで使用する。両手がふさがっていても写真が撮影できる。例えば、子供を両手で抱っこした写真を撮ることが可能になるだろう。大切な瞬間を「スマホのスクリーン越しではなく」、自分の目で見たものを撮影できる。現在もクラウドファンディング「Makuake」を実施中で、1600%を記録している。日本だけでなく海外市場を見据えて展開を考えており、日本市場では、インバウンド市場の拡大を見据えて、国際線空港などで貸出なども考えているという。気になる小売価格は200ドル前後を想定。


養殖事業におけるコスト問題を解決するソリューション:UMITRON

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UMITRONは、養殖事業におけるコスト問題を解決するソリューションを提供。日本国内には2万台の生簀養殖があり、それらの給餌作業をより効率化することで、コスト削減ができるのではないかという着想を得た。センサー、ウェアラブル端末など現代のIT技術を用いて給餌の自動化を行うと同時に、宇宙にある人工衛星からのデータ・海面温度・プランクトン分布など海洋データを分析することで赤潮の被害を最小限に抑えることも狙っている。世界水産産業は13兆円であり、その半数が餌代。このコストを1割削減していくことを目指している。
「宇宙のデータで魚を育てる」が3年後の世界観。


GPSによりユーザーの位置情報から勤怠状況を記録しサービス残業代請求の法的証拠とできるアプリ:残業証拠レコーダー

日本リーガルネットワーク

自身も弁護士である南谷氏は、サービス残業問題の解決をめざす「残業証拠レコーダー」(通称「残レコ」)を発表。日本において未払い残業代は、推計13.6兆円あるという調査結果がある。現代社会における残業問題は”残業代を請求するまでの様々なハードルにある”と考える。労働者がアプリケーションを通して質問に答えていくだけで、アドバイスが表示されるとともに、自身の推定残業代を計算することが可能。スマートフォンのGPS記録から実際に残業しているという事実を記録することができ、裁判においても有利になる。残レコの普及を通して、公正な権利を実現する世界を目指す。


農業テクノロジーを提供:ファームシップ

Farmship

ファームシップは、植物工場収益化の経験者チームが独立し集まって立ち上げた、農業テクノロジーを提供する企業。植物工場のオペレーション受託モデルの第1号案件として、完全LEDの植物工場としては世界最大級の”日産12000株”「富士ファーム」を提供開始。工場の設計から、生産における工程管理、実際に出荷する野菜のブランディングまで請け負う。大規模化x高付加価値化(天然資源、バイオ、ファーマに領域拡大)で、日本だけでなくアジア大都市、アメリカ東部大都市を見据えて事業拡大を目指す。



セッション概要

ICCカンファレンス KYOTO 2016「ICC SUMMIT」
「CATAPULT(カタパルト)- スタートアップ・コンテンスト-」
Supported by IBM BlueHub

(チャレンジャー)

小田 雄一/株式会社データ未来研究センター 代表取締役CEO
表 孝憲/株式会社ミライセルフ 代表取締役CEO
柴田 直樹/エクストリームデザイン株式会社CEO, High Performance Cloud Architect
塩飽 哲生/リーズンホワイ株式会社 代表取締役社長
高瀬 昇太/株式会社BLINCAM CEO
藤原 謙 /UMITRON PTE. LTD. Founder / Managing Director
南谷 泰史/株式会社日本リーガルネットワーク 代表取締役CEO
安田 瑞希 /株式会社ファームシップ 代表取締役

(モデレーター)

小林 雅/ICCパートナーズ株式会社 代表取締役

(審査員)

今野 穣/株式会社グロービス・キャピタル・パートナーズ パートナー COO
上原 仁/株式会社マイネット 代表取締役社長
宇佐美 進典/株式会社VOYAGE GROUP 代表取締役社長兼CEO
尾原 和啓/Fringe81株式会社 執行役員
小泉 文明/株式会社メルカリ 取締役
西條 晋一/株式会社WiL Co-Founder and General Partner
榊原 健太郎/株式会社サムライインキュベート 代表取締役CEO
佐々木 大輔/freee株式会社 代表取締役
真田 哲弥/KLab株式会社/ 代表取締役社長 CEO
佐俣 アンリ/ANRI General Partner
千葉 功太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員
永田 暁彦/株式会社ユーグレナ 取締役 経営戦略部長 /リアルテックファンド 代表
平尾 丈/株式会社じげん 代表取締役社長
宮田 拓弥/スクラムベンチャーズ ゼネラルパートナー

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