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ICCの「ブランディング」の取り組み

ICC Fukuoka 2017 Session 10C

こんにちは。ICCパートナーズ 小林です。

ICCでは「ブランディング」に関する取り組みをいろいろ行っています。重要だと考えていることをまとめてみました。

1.ミッションに忠実であるか

大前提として「何のために存在しているのか?」=ミッションを明確にすることです。そしてそのミッションに忠実であるかどうか。

ICCの場合は「共に産業を創る」というミッションが社名になっております。そして、ICCカンファレンスは「イノベーション・カンファレンス」であると定義をしておりますが、それに対して忠実なプログラムでありたいと考えています。

ICCのロゴは「旗」がモチーフになっています。旗を掲げるリーダーが集まり、共に産業を創るというメッセージを込めています。常に接するロゴはとても大切です。自分たちのミッションをシンボルマークであるロゴで説明することができるか? ブランディングにおいても非常に意味があることだと考えています。

2. 実績をベースにしていること・事実であること

当然なのですが、実績や事実に基いて情報を発信することが大切だと考えています。事実と異なることや実績を大きく見せるようなことをすると結局どこかに「違和感」を感じることになる。その「違和感」はブランディング上マイナスでしかないのです。それも大きなマイナスになる。 百害あって一利なしとはこのことです。

例えば、ICCでは「新産業のトップリーダー160名以上登壇するイノベーション・カンファレンス」というメッセージを発信しています。そのため、実際にどのようにな方が登壇するのか、参加するのか開示しております。

2017年2月に開催したICC FUKUOKA 2017の実績の公開はもちろんですが、さらには2017年9月の情報も現時点で開示しています。

ICCカンファレンス KYOTO 2017 プログラム・アップデート(現時点のプログラム/130名以上の登壇内定)
ICCカンファレンス KYOTO 2017 参加予定リスト(現時点の参加登録者/登録予定も含め約350名参加登録)

単純に参加者を増やそうとするのであれば、良いことばかり宣伝すればよいのかもしれませんが、ICCカンファレンスではプログラムや参加者リストやパーティ会場など理解・納得した上でご参加頂きたいと考えています。

例えば、参加登録する場合もキャンセル期限が過ぎている場合も、参加登録した時点と参加費の請求書をお送りしている時点の2回「本当に参加しますか?」と確認をしております。お送りした時点のプログラムなど事実を確認いただき、納得した上で参加いただいたほうが良いと考えているためです。

このように「実績」と「事実」の透明性や「実績」「事実」に基づくメッセージの発信を大切にしています。

もちろんICCに関して「こんなのイノベーションじゃない」とか「トップリーダーじゃない」という人もいるとは思いますが、少なくとも僕(ICC)ではこのような事実からこう考えているということを大切にしています。恥ずかしくない企画・運営をしていきたいと考えております。

3. クオリティや体験の一貫性

ICCカンファレンスの参加者の体験のクオリティや一貫性、そして記事に関してもクオリティや一貫性を大切にしています。

例えば、ICCカンファレンスのプログラムの時間割や構成は原則同じフォーマットを採用しています。原則1セッション 75分間であるし、休み時間は原則30分間確保されている。テーマは経営に関する議論するマネジメントに関するセッションや産業トレンドに関するセッションが用意されおり、現在は4会場の中から選択することができます。

産業トレンドのセッションは、例えば現在配信している「モバイル動画メディア/広告はどのように進化するのか?」です。経営に関して議論する、マネジメントのセッションは例えば「最高の成果を生み出すチーム作りの方法論を徹底議論」です。

参加者の方には事前に「セッション選択アンケート」をお送りしています。4会場の中から実際にどのセッションを選択するのか?ということを事前に確認するのです。最も人気のある=来場者数が多い セッションは一番大きな会場となります。ICC FUKUOKA 2017の場合はB会場です。参加者はどのセッションが事前の人気があるのかセッションの記号を見ればわかる仕組みです。

さらに事後のアンケート結果も開示しております。すべてのセッションの評価を開示しておりますがスペースの関係で41セッションの中から上位24セッションは以下のようになります。

ICCカンファレンスのクオリティ・コントロールはアンケート結果の開示をすることも重要ですが、原則すべて書き起こしを行い、記事化をします。記事化をするとどのような議論がされているのかわかります。

アンケート結果が良いから良いと考えていません。様々な情報を総合的に判断して、次の企画に反映していきます。

セッションのプログラムだけでなく、パーティのクオリティを大切にしています。特に会場の選定や食事のクオリティを重視したものです。「共に産業を創る」上で大切なことは参加者同士のネットワーキングです。新しい出会いからビジネスが生まれることが多い。

食事のクオリティについて、例えば、下の写真は手毬寿司ですが、なぜ手毬寿司なのか?ということを考える人はほとんどいないと思います。「美味しい」ということもありますが、食べやすいのです。立食パーティで寿司が提供されることがあると思いますが、一般的には醤油が必要となります。食べにくいと思ったことはありませんか? ネットワーキングが中心のパーティであるため「食べやすさ」を重視したメニューをレストランの方々と議論して決めているのです。

 

4. 世界観の統一

最後のポイントは「世界観」の統一です。

ICCのロゴであるとか、写真は「世界観」が統一されています。記事などの画像をみるとICCの記事だとわかります。

いくつか事例を紹介したいと思います。最初の写真はWAmazing 加藤史子さん、2つ目の写真はSmartHR 宮田さんの写真です。写真を見るだけでICCに登壇しているとわかりますよね?

ICCでプレゼンテーションを行っているとわかるのは「白い演台」があるためです。この「白の演台」は市販されている演台に正方形のICCのロゴのパネルを貼ったものなのですが「カタパルト」というプレゼンテーション企画では必ずこの演台を利用しています。

さらに、この2つの写真はICC FUKUOKA 2017の写真ですが、実はプレゼンテーションしている会場が異なります。場所が異なっても世界感を統一することが大切なのです。

ICCではよく「時空を超える」という言葉を使います。以下の3つの写真は開催時期が異なります。服装で季節感がわかりますが過去3回の写真です。

特選 ICCカンファレンス KYOTO 2016 5E 特別対談「新しい事業の柱を創る人材やチーム作り」

特選 Session 1-A 「ビッグ・ベンチャーの作り方」

ICC FUKUOKA 2017 Session3A

ICCカンファレンスの通常のセッションの写真はどのような写真が必要か?は記事を作成するため必要なカットのみを撮影しています。現在配信している記事の中からピックアップしてみました。

まず、4枚の写真を見ていただきたいのですが上の2枚と下の2枚はセッション会場が異なります。上の写真は「C会場」、下の写真は「B会場」です。どの会場も同じデザインを採用しているため会場の照明によって多少 色が異なりますが同じように見えるわけです。

上から2枚目の写真を見るとわかりますが、登壇者の写真を真正面から撮影することはなく、角度のある写真を撮影します。角度をつけて撮影するため、背面にあるパネルが途中で45度曲がるようなデザインになっています。

ICC Fukuoka 2017 Session 10C

ICC Fukuoka 2017 Session 10C

ICCカンファレンス FUKUOKA 2017 Session 5B

ICCカンファレンス FUKUOKA 2017 Session 5B

なお、ICCカンファレンスでは照明がピカピカしたり、派手な音楽が流れるような演出は一切ありません。 それは「共に産業を創る」というミッションを実現するためには不要と考えているためです。あくまで議論やプレゼンテーションの中身を重視した内容となっており、余計なものは排除しています。

参加者の方からよく「硬派」と言われることがあります。これはブランディングがしっかりできている証拠です。プログラムのクオリティやネットワーキングのクオリティを追求したものであり、その世界観を統一してブランディングをしているためです。

余談ではありますが、上の写真は「ペットボトル」があり、下の写真は「コップ」になっています。これは記事を配信したときに「ペットボトル」が目立つ・・・と反省しまして、コップに変更したのです。もともとはPCなどを操作するときに倒れて水がかかったらどうしよう・・・という理由でペットボトルにしていたのです。

多少の利便性が悪くなるかもしれないですが、登壇者の見栄えを考えるとペットボトルや紙コップ等はなくしてほうがよいという判断をしました。

ICC FUKUOKA 2017 Session3A

 

運営チームのユニフォームは、運営チームの一体感を高める意味で重要ですが、ブランディングを考えても「動いているロゴ入りのパネル」と同じ効果があります。ICCではロゴを大きく配置しています。大きくしている理由は会場のステージ上にあるパネルのロゴと同じくらいの大きさにするためです。厳密には同じ大きさではないのですが、「形状」だけでなく、「大きさ」を合わせることも大切なポイントです。

ICCユニフォーム

ICCの場合は「スタイリッシュなデザイン」を追求しているわけではありません。大切だと考えているのは「世界観」の伝達であり、統一です。

ブランディングは難しいものです。例えばこの記事を読んで「うちでも同じようにやってみよう」と取り組んだ場合は「ICCっぽく」なります。TEDは、中央に丸い赤のカーペットがあり、TEDの置物があると思いますがICCでも同じように丸い赤いカーペットにして「ICC」という置くことはできますが、それは「TED」のパクリでしかないのです。

テレビ番組には「フォーマット権」や「リメイク権」のような権利があるように「世界観」や「フォーマット」は権利があります。ICCでは、テレビ番組ではないですがオリジナル記事の配信によってICCの世界観を伝えています。

最後にICCのポーズというものがあります。ガッツポーズなのですがガッツポーズだけではなく、ICCの波型のパネル(旗をモチーフにしたロゴ入りのパネル)で撮影することによよって、毎回撮影しているポーズだということがわかります。参加者の方から「ICCのポーズで念願の写真撮影ができた!」という声を頂けるようになりました。

波型=旗のモチーフ というようにパネルの形状にも意味がありますし、読む見るとわかりますがロゴ+INDUSTRY CO-CREATIONとなっていますが背景のパネルと配置が同じです。ICCでは正方形のパネルもあるのですが写真撮影で利用していないのは背景のパネルと手前に持っているパネルを同じようにするためです。手前に持っている理由は背景のパネルだとすべて映らないためです。手前ならば確実に写真に写ります。

ICC Fukuoka 2017 Session 10C

このような取り組みが、「ICCのブランディング」における取り組みです。

 

ICC Fukuoka 2017 Session 10C

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