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【新】今、モチベーションクラウドが熱い!【F17-9F #1】

ICC FUKUOKA 2017 Session9F

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「今、モチベーションクラウドが熱い」【F17-9F】セッションの書き起し記事をいよいよ公開!10回シリーズ(その1)は、リンクアンドモチベーション麻野さんに、組織の定量的可視化ツール「モチベーションクラウド」開発の背景や内容についてお話しいただきました。是非御覧ください。

ICCカンファレンス FUKUOKA 2017のプラチナ・スポンサーとして、Motivation Cloud (Link and Motivation Inc.) 様に本セッションをサポート頂きました。

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ICCカンファレンスは新産業のトップリーダー160名以上が登壇する日本最大級の招待制カンファレンスです。次回 ICCカンファレンス KYOTO 2017は2017年9月5〜7日 京都市での開催を予定しております。参加者の募集を開始しました。

F17-9F 登壇者情報

麻野耕司氏(以下、麻野) 「今、モチベーションクラウドが熱い」というタイトルでやっていきますので、よろしくお願いします。

僕がモチベーションクラウドの開発者で、導入企業のお二人に来ていただいています。僕から簡単に開発の背景や内容をお話させていただきます。

ICC FUKUOKA 2017 Session9F

麻野 耕司
株式会社リンクアンドモチベーション
執行役員
 
慶應義塾大学法学部卒業後、株式会社リンクアンドモチベーション入社。
2010年、中小ベンチャー企業向け組織人事コンサルティング部門の執行役員に当時最年少で着任。同社最大の事業へと成長させる。2013年には成長ベンチャー企業向け投資事業を立ち上げ、アカツキ・ネオキャリア・ラクスル・ビズリーチなど計15社に投資。全く新しいスタイルのベンチャー投資として注目を集める。自らも複数の投資先企業の社外取締役、アドバイザーを務める。2016年、新規事業として国内初の組織開発クラウド「モチベーションクラウド」を立ち上げ。「ビッグデータ×人工知能(AI)」で組織人事領域の改革に挑戦している。著書に「すべての組織は変えられる~好調な企業はなぜ『ヒト』に投資するのか~」(PHPビジネス新書)。

すべての組織は変えられる

麻野 まず開発の背景からお話させていただくと、元々2年前に僕は「すべての組織は変えられる」という書籍を出版しました。

どんな想いでその本を出したかというと、人間の幸せは「美味しい食事を食べて幸せ」、「面白い映画を見て幸せ」等、色々ありますよね。

でも組織を通じて何かを成し遂げる幸せや、組織を通じて誰かと繋がる幸せは、かけがえのないものだと思うんです。

一方で、職場の人間関係が苦で辛い思いをしてる人もいっぱいいるわけですよね。人間を幸せにするのも不幸にするのも組織だと思っています。

これはずっと昔から人間が悩んできたことで、多分古代エジプトでピラミッドを作った時から、王様は民衆に「何でこいつらちゃんと石を運ばないんだよ」と思っていたと思います。

民衆は王様に「何で俺らがこんな石を運ばないといけないんだよ」と多分思っていたでしょう。

これは人類がずっと抱えてきた悩みで、それを解き明かしていく、つまり組織の理を解き明かしていき、組織の喜びを人々に届けていく、そういうコンセプトでリンクアンドモチベーションという会社があります。

僕もそういう志でやってきて、「すべての組織は変えられる、すべての組織を変えよう」と思ったのですが、従来のコンサルティング事業の延長線上だと難しいと限界を感じるところがありました。

コンサルタントの人数分しか組織は変わっていかないのですが、組織変革ができるプロジェクトマネジャーを育てようと思うと、あと5年、10年かかるんですよね。

そのプロジェクトマネジャーの人数分しか企業を変えられない、またはそれなりにコストもかかるので、やはり予算のある企業しかサポートできないというところがある。

そこで、なんとかすべての企業が自分たちで組織開発できるような支援ができないか、というのでこのモチベーションクラウドが生まれました。

コンセプトとしては、コンサルタントがいなくてもその会社の現場や人事の方々が組織開発ができ、且つそれが廉価、月額数万円程度で利用できるものを作ろう、というのが開発の背景です。

経営者が「組織の状態」を数字で答えられない

麻野 モチベーションクラウドの具体的な中身は、組織のものさし、定量指標を使ってPDSサイクルを回す、というのがコンセプトです。

Link and Motivation Slide

ダイエットを成功させようと思ったら、いいサプリやエクササイズがあることも大事ですが、体重計に乗って体重を量らないとPDS(Plan・Do・See)サイクルは回りません。

勉強するのも、いい授業や教材は大事ですが、1回も模試を受けたことないのに志望校に合格した人はいないですよね。

模試を受けて、偏差値を取って、それをもとにPDSサイクルを回すはずです。ものさしとか定量指標でPDSサイクルを回すのは、物事の成功の本質だと思うのです。

ただ、企業経営においては、事業サイドはP/Lをはじめとする様々なものさし、定量指標があってPDSサイクルが回ってるんですが、組織はそれがないんですね。

だから企業経営者の方々に、「去年の売上・利益いくらでしたか」「今年の売上・利益の目標はいくらですか」と聞くと、皆さん答えられます。

でも、「組織の去年の状態、数字で言うとどうでしたか」「今年の組織の状態を数字で言うとどんな目標ですか」と聞くと答えられないんですね。

それだとPDSサイクルは回らないので、というのがコンセプトです。

具体的には、PDSのS、Seeのところで、もともとあるモチベーションサーベイというツールを活用します。色んな切り口から組織状態、モチベーション状態、コミュニケーション状態、マネジメント状態を定量的に可視化できるというもので、また階層別、部署別にもデータが取れるので、かなりつぶさに組織状態が掴めます。

PのPlanのところは、今はまだコンサルタントが入って一緒に全社や部署ごとの組織開発のプラニングをサポートしていますが、ゆくゆくは人工知能を使ってコンサルタントの代わりにできたらいいなと思っています。

Doのところは、アクションプランの進捗を管理できる、というようなツールになっているのがモチベーションクラウドの内容です。

今日はそのモチベーションクラウドをどのように使っているか、ユーザーのお二人からお伺いできればと思います。

(続)

編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/横井 一隆/戸田 秀成/城山 ゆかり

続きは 「組織が事業の成長についていけなかった」ラクスルが経験した組織の”成長痛” をご覧ください。

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【編集部コメント】

続編(その2)では、ラクスル永見さんに拡張フェーズの組織が抱えた課題をモチベーションクラウドでどう解決していったのかお話頂きました。是非ご期待ください。事例がよく分かるスライドも掲載しております。他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。

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