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「いま私が22歳ならインドで起業する」成長企業の起業家たちが大学生に戻ったら【KS16-1A #1】

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「創業期の苦難をいかに乗り越えるか」【KS16-1A】セッションの書き起し記事をいよいよ公開!7回シリーズ(その1)は、いま22歳だったらまず何をするか?をお話しいただきました。各登壇者が大事にしている経験が反映された興味深い議論となりました。是非御覧ください。

ICCカンファレンスは新産業のトップリーダー160名以上が登壇する日本最大級の招待制カンファレンスです。次回 ICCカンファレンス KYOTO 2017は2017年9月5〜7日 京都市での開催を予定しております。参加者の募集を開始しました。

登壇者情報
2016年9月6日・7日開催
ICCカンファレンス KYOTO 2016「ICC SARTUP」
Session 1A
「創業期の苦難をいかに乗り越えるか?」
 
(スピーカー)
上原 仁 
株式会社マイネット 
代表取締役社長
 
田中 弦 
Fringe81株式会社 
代表取締役
 
内藤 裕紀 
株式会社ドリコム 
代表取締役社長
 
吉田 浩一郎
株式会社クラウドワークス 
代表取締役社長 CEO
 
(モデレーター)
琴坂 将広 
慶應義塾大学 
准教授(SFC・総合政策)

予告編はこちら:【新】古今東西・ネット起業物語 – 創業期の苦難を歴戦の起業家たちが語る【KS16-1A #0】


いま私が22歳だったら何をするか

吉田 今京都で「いけてる」スタートアップの会社ってどこかありますか。

琴坂 (ここにいらっしゃる方で)自分の会社がいけてる、という人はいますか。

(手が挙がる)

吉田 なんという会社ですか。

参加者 データ未来研究センターという会社です。

吉田 22才で学生だったら、自分自身がそこまでまだプログラミングとかできないだろうから、ああいういけてる京都のベンチャーで取り敢えずインターンとして働きます。

内藤さんのところで働いた経験がIT業界の最初でした。その後も「ドリコムの執行役員だったんだ」ということが1つリファレンス(信用情報)になって次のステップに進めたというのがあったので、何も無かったら人の船に乗る、というのが一番早いかなと思います。

琴坂 乗った後、どれくらいまでいきますか。

吉田 (ドリコムの内藤さんとは)辞めるところまで一緒に経験しているので、お互いに認識があっているか分かりませんが、上場して2年弱で辞めています。

お恥ずかしながらそのまま申し上げると、ドリコムさんが一番苦しい時に支えることができず辞めちゃった人間なのですが、自分の中でどういうふうに辞めるかというと、「俺でもできるんじゃないか」「俺がやったらもうちょっと上手くいくんじゃないか」というおごりが出てきて、それで独立して1回目失敗しました。

クラウドワークスを始めた頃に内藤さんの当時の気持ちが少しずつ分かるようになり、相談をしに行きました。

琴坂 なるほど、田中さんはどうですか。

田中 インドに行ってスタートアップやりますかね、今の能力があればですけど。

何やるかは分かりませんが、間違いなく伸びる市場で、インドのスタートアップは今たくさん出てきているので、昔のインターネット産業が始まった時のカオスの感じ、あの匂いがプンプンするのでインドに行きますね。

琴坂 行ってどうするんですか。

田中 起業しますね、取り敢えず。

琴坂 いきなり作っちゃいますか。

田中 そのほうが楽しいと思う。

インドで起業している日本人は多分レアなので、レアだともちろん人脈を築きやすいし、多分僕がインド行ってスタートアップやります、と言ったら結構お金が集まりそうな気がするんですよね。

琴坂 一番成長の可能性がある場所や産業に行って、そこで差別化出来る場所を探す、ということですね。

田中 アメリカではないと思うんですよ、今更。

「売る」を通じてマーケットを勉強する

琴坂 上原さんはどうですか。

上原 多分(登壇者を指して)こういう感じの成功している人の商材を売る、というのをやると思います。

琴坂 それは会社に入って売るんですか。

上原 いや「扱わせてください」と言ってやると思います。

自分で商売やろうと思った時に、自分で商材作って売るのが一番利幅は大きいですが、22才の時は何を売ったら皆んなが喜んでくれるかは分からない。でもすでに成功している商材を持っている人がいたら、それを扱わせてもらうと、売ろうとする時に、それの本質を見るわけですよね。

何をやったら皆さんが喜んでくれるか、というのを成功している商材を扱うことで知ることができます。

琴坂 売るという行為を通してプロダクトの概念を知り、お客さんの反応を勉強する、ということですね。

上原 そうですね。

大きく言うと、マーケットがどういうものを求めているのか、というのを売りながら知る、ということを多分すると思います。

琴坂 商人、という感じが伝わってきます。

内藤さんはどうですか。

内藤 僕は当時22才の頃、年間1億円近く売上があり、2千万円ぐらい利益が出ていたのですが、ただ22歳の時に5年後の27歳で成功していると仮定した場合に、22の時に企画を考えたサービスで成功していることは確率として大分低くて、違う形で成功していると思うんです。

ですので、そう考えると先に何かをやってみることで得られることが多いので、やるためのメンバー集めることがスタートだと思っています。

当時19歳の時にやっていたのが、仲間を集めるためにこういうオタクなイベントやオタクな事業、今日は起業した人と聞いて手が挙がらなかったのであれですが、そういった人がいそうなところでビラ配ったりしてメンバーを集めてサービスを出してみる、というのが僕としてはスタートだと思います。

実際にサービスで5年後上手くいっていることってほぼ無いと思うので、取り敢えずやる、ということが大事だと思います。

琴坂 まずは人から入る、ということですね。

内藤 そうですね。

琴坂 人に応じて変えていく、という感じですか。

内藤 22歳で集まって来る人は、ポテンシャルを除くと能力にはみんな大差ないと思うので、何かしらのサービスを出してみて、得られる体験を取りにいきたい、という考え方ですね。

琴坂 ありがとうございます。

(続)

編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/城山 ゆかり

続きは かつてITベンチャーは社会の「はみ出し者」だった(マイネット上原)【KS16-1A #2】 をご覧ください。【公式LINE@はじめました】友達申請はこちらから!
【編集部コメント】

続編(その2)では、是非ご期待ください。他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。

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