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新製品開発のプロセスを革新する「Makuake」(後編)

新製品開発のプロセスを革新する「Makuake」の中山さんのプレゼンテーションの後編をぜひご覧ください!  プレゼンテーション動画も併せてご覧ください。

ICCカンファレンスでは「カタパルト」登壇企業を継続的に募集しております。スケジュールなどはぜひ募集ページをご覧ください。

登壇者情報
2016年3月24日開催
ICCカンファレンス TOKYO 2016
「カタパルト」(10分間のプレゼンテーション)
(プレゼンター)

中山 亮太郎
株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディング 代表取締役社長

2006年に株式会社サイバーエージェントに入社。社長アシスタントや永久不滅.comの立ち上げを経て、2010年からはCAVのメンバー としてベトナムにてベンチャーキャピタリストとして活動し現地のスタートアップへ投資を実行。2013年から日本に帰国し株式会社サイバー エージェント・クラウドファンディングを設立。同年にMakuakeをリリースし、現在に至る。

前編はこちらをご覧ください:革新的な新製品が続々登場する「Makuake」(前編)

スタートアップとか中小メーカー、大企業も規模関係なく共通しているのは、新しいコンセプトの新製品を生み出す際に、量産前の試作品の段階でMakuakeで予約販売をするというステップがどんどん広がっています。
なんでメーカーはMakuakeを活用しているのか、実は今日ここに立った本当の目的は、ここの新しい広がりみたいなところを皆さんに紹介させていただきます。
メーカーがMakuakeを活用する理由なんですけども、一言で言うと新製品の流通ステップのイノベーションだと思っています。

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ちょっとこれだけぱっと聞いてもイメージが湧かないかなと思うんですけれども、どういうことかというと、従来の新製品の流通ステップなんですけれども、ものすごいシンプルにいうとまずは製品の企画を考えます。

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その後に試作品を作ります。

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何回か試作品を作った後が谷になっていて、実際に量産化すると非常にお金がかかったり色んなリスクが出てくるんですけど、意思決定がここで非常に難しくなるというのがあります。

どういうのかというと、「本当に売れるのかな?」という作ってしまったら在庫になるので本当に売れるのかなというところが心配になったり、「その後のプロモーションどうしよう」「作ったけど宣伝どうしましょう」という話が絶対に出てきます。

「そもそも量産する製造資金どうしましょう」というような本当に色んな悩みがあります。

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実際には悩みは解決しないで、「えいや!」と走ったりすることも多いんですけれども、本当にリスクだらけの中で量産の意思決定をしているのもあるので、やっぱり人間の心理上、前例があるとかそういったものになっちゃったりして、失敗を恐れてありきたりな新製品になりがちです。

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今日本の消費が下がってるって言ってるんですけど、やっぱり思い切った製品が出てないっていうだけでありきたりなものだったりするので、欲しいものが生まれてないのかなと思ってます。

実際その後量産します。

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販路を探すんですけど、中々販路を見つけるのも難しかったりする。

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最後は在庫の山になる。極端な例をちょっと示しましたが、メーカーに聞くとそんなに遠くない実情がある。

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繰り返しなりますが、従来のステップだと量産して製品化するリスクがあまりにも高いため、リスクを恐れてありきたりな新製品しか生まれないと、そういった現状があります。

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Makuakeを活用した新しい製品開発のプロセス

今その課題を解決しているのが、Makuakeになっています。Makuakeを活用したステップを説明いたします。

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まず従来と同じく製品の企画というステップを踏んでいただきます。

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同じく試作品作りのステップを踏むと、ここまで一緒です。

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従来だとここで巨大なリスクを伴う意思決定のステップというようなところです。

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ここで新たなステップで、試作品の段階でMakuakeで予約販売をしてみるというステップが登場しています。

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実はこのステップを踏むことで、同時に今から紹介する様々な効果がありまして、まずはプロモーションの効果がある。単純にECみたいな感じじゃなくて、ものすごいプロモーション効果がある状況になる。

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Makuakeに常時来てる多くのユーザーの目に触れるのは当然なんですけども、世の中にまだデビューしていない新しいコンセプトの新製品なので、メディアに取り上げられやすかったりするんですね。

更にMakuake自体、このような新しいコンセプトの新製品が毎日次々と登場する場なので、メディアのディレクターさんだったりとか記者さんが、定期的にチェックしてくれたりもしてまして、あとMakuakeのPRチームも情報拡散のお手伝いを積極的にさせて頂いております。

次に、先程も紹介したとおり、マーケティングデータを獲得して、量産前の最終ブラッシュアップの参考にもできます。

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予約販売で得た売上金が量産の前に手に入るので、量産の費用に充当可能だというメリットもあります。

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最後に、小売業者の仕入れ担当が最近結構Makuakeをチェックしてくれてるというのがありまして、理由は毎日他所で売られてない新しいものが次々と出てくるっていう場になっています。

小売業者にとっては新しく人気の高い製品をいち早く仕入れたいというようなニーズがあるので、Makuaekeをネタ帳としてチェックして頂いております。

実際に一部の大手の流通さんとかMakuakeで予約販売中に既に販路の開拓が決定するというような事例が次々と出てきているというところです。

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このように、Makuakeでの予約販売をという新たなステップを量産前に踏むっていうことで、プロモーション、マーケティング、量産資金の獲得と販路の拡大といった本来やらなければならなかった課題の解決みたいなところをワンストップでできます。

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新製品を作る上でのリスクが最小化して、売上が上がるチャンスが大きくアップする、そんな仕組みになっています。

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最近だと売上が上がるっていうのを更に後押ししたいなと思っていて、大手の小売業者との提携を進めています。どんなことかっていうと、例えば伊勢丹さんの新宿の本店に、Makuakeでできた新製品を展示するスペースを設置させていただいたりしておりまして、エンドコンシューマだけじゃなくて、仕入れ担当の人とかもそこに見に来てると伺っております。

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渋谷のマルイ、今モディという名前になってるんですけど新店舗、その中に販売ブースを設けさせていただいて実際に売ったりしています。

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あと来週から銀座の数寄屋橋に東急プラザという東急百貨店さんの旗艦店があります。その中に東急ハンズのブランドショップがあります。そこにMakuakeでできた新製品の販売をするブースを設置するとか色々やってます。

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こんな形でメーカー企業のビジネスチャンスを拡大するサポートを積極的にしています。
さらにMakuakeで目標金額を達成した製品だけが扱えるキュレーションECの機能もリリースしまして、非常に売上が伸びてきているという状況です。

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私たちが何を実現したいかというと、Makuakeがあることで世の中に思い切った製品が次々と登場するというような、そんな日本を作りたいと思っています。

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同時にありきたりな新製品しか生まれない現状に終止符を打ちたいなと、そう考えています。

もっともっと面白いものが登場して欲しいなって思っています。例えば、空を自由に飛べるプロダクトとか、仮想世界にフルダイブできるプロダクトだったり、瞬時に行きたいところに行けるプロダクトであったり、こういった物が21世紀になったにも関わらず全然生まれてこない。
もっともっとあの日描いた21世紀に近づけたいなという想いで取り組んでいいます。

是非こんなこと考えているメーカーさんいたら、全力でサポートするので紹介していただきたいなと思っていますし、こんなこと考えてるメーカーさんはMakuakeに来たりするので、本日いらっしゃっている(ベンチャーキャピタルなどの)投資家さんとか事業会社の皆さん、是非来たら紹介させていただきたいなと考えています。

オールジャパンで世界を変えるプロダクトメーカーを次々と日本から誕生させたいなと思っています。

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革新的な新製品の誕生をブーストするMakuakeの紹介でした、どうもありがとございました。

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(終)

プレゼンテーション終了後は第一線で活躍する経営者やベンチャーキャピタリストの方々と積極的な質疑応答が行われました。

(コメンテーター 一覧)
伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社    パートナー    河野 純一郎 氏
株式会社エニグモ    代表取締役    須田 将啓 氏
株式会社オプトホールディング    代表取締役社長CEO    鉢嶺 登 氏
株式会社クラウドワークス    代表取締役社長 CEO    吉田 浩一郎 氏
グロービス・キャピタル・パートナーズ    パートナー/Chief Strategy Officer    高宮 慎一 氏
株式会社クラシコム    代表取締役    青木 耕平 氏
株式会社ネクスト    代表取締役社長    井上 高志 氏
株式会社フリークアウト    取締役 COO    佐藤 裕介 氏
株式会社Bloom&Co.    代表取締役    彌野 泰弘 氏

新しい産業をリードするトップリーダーが参加するコミュニティ型カンファレンスの特徴を最大限に活かした「カタパルト」は素晴らしい出会いの場となります。ICCカンファレンスではスタートアップのプレゼンテーションの場「カタパルト」の登壇企業を継続的に募集しております。スケジュールなどはぜひ募集ページをご覧ください。

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編集チーム:小林 雅/城山 ゆかり

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