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こどもの個性に合うおもちゃのサブスク「トイサブ!」で、雇用を作り、おもちゃが循環する世界を目指す「トラーナ」(ICC FUKUOKA 2022)

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ICC FUKUOKA 2022 ソーシャルグッド・カタパルトに登壇いただいた、トラーナ 志田 典道さんのプレゼンテーション動画【こどもの個性に合うおもちゃのサブスク「トイサブ!」で、雇用を作り、おもちゃが循環する世界を目指す「トラーナ」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回300名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2022は、2022年9月5日〜9月8日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションは、ICCサミット FUKUOKA 2022 ゴールド・スポンサーのSIIF(一般財団法人 社会変革推進財団)にサポートいただきました。

【速報】未来を奪われた難民の、日本での活躍を支援する「WELgee」がソーシャルグッド・カタパルト優勝!(ICC FUKUOKA 2022)


【登壇者情報】
2022年2月14〜17日開催
ICC FUKUOKA 2022
Session 11A
ソーシャルグッド・カタパルト
– 社会課題の解決への挑戦 –
Sponsored by SIIF(一般財団法人 社会変革推進財団)

志田 典道
株式会社トラーナ
代表取締役

明治大学法学部卒。 四児の父。 大学在学中に友人とWeb及び紙媒体のディレクション・開発制作を行う株式会社デコラボを創業。 その後事業を譲渡し、複数の外資系企業でエンジニア、プロダクトマネージャや日本支社の立ち上げ経験を経て株式会社トラーナを創業。


志田 典道さん 皆さんこんにちは、株式会社トラーナの志田と申します。

おもちゃのプロが、親子のために。

成長にあわせたおもちゃを届ける知育玩具のサブスクリプションレンタルサービス、「トイサブ!」という事業を行っている、株式会社トラーナでございます。

どうぞよろしくお願いします。

こどもの時に遊んだおもちゃは今、どうなっている?

本日は2つの目的があって、ここに立っております。

まず1つ目は、我々の扱っているおもちゃによってどう社会を良くしていくかについて、知って頂くことです。

そして2つ目は、皆さん、NPOや株式会社にお勤めの方から投資家まで、色々な立場の方だと思いますが、おもちゃによって社会を良くしていくことに賛同頂ければ、是非仲間になって頂きたいです。

まず1つ、質問させて頂きたいと思います。

胸に手を当てて昔のことを思い出して欲しいのですが、こどもの時に遊んだおもちゃは今、どうなっていますか?

自宅や実家にあるなど色々なケースがあると思います。

おそらくほとんどのケースで、少しだけ遊んで、気づかない間に親御さんがこっそりと捨てている、気づいたら家の中からなくなっているのだと思います。

これに対して私たちは、こどもと家族とおもちゃの間に色々なミスマッチがあるのではと考えています。

例えば、「このおもちゃ、ちょっと遊んで、すぐに遊ばなくなったな。飽きちゃったのかな?」ということです。

年間60,000トンものおもちゃが廃棄されている

現代は衛生意識が上がっているので、こどものものを誰かにあげるのはやめておこうとか、最近は断捨離が流行っているから家の中のものを捨てようという意識があり、これらは驚くべき数字につながっているのが分かっています。

年間60,000トンものおもちゃが、廃棄されているのです。

60,000トンは、食品などに比べると小さい数字だと思われるかもしれませんが、こどものおもちゃはほとんどが不燃ゴミとして捨てられるので、環境に対しては大きな負荷となります。

子育ての経験で気づいたおもちゃとこどものミスマッチ

私には男の子2人、女の子2人のこどもがいますが、廃棄だけではなく、おもちゃのミスマッチという課題にも気づきました。

そして自分の子育ての経験から、それは性別や月齢だけでおもちゃを決めるから起こると感じたのです。

こどもの成長と個性に合わせて、おもちゃを循環させていく仕組みができれば、60,000トンの廃棄という負の一面を解消できるのではと思い、サービスを作りました。

こども向けのおもちゃ産業は明るくて未来がある産業だと思いますが、裏には負の一面を持っているので、それを良くしていきたいと思っています。

サブスクおもちゃサービスで目指す世界

改めて会社の紹介をさせて頂きます。

私たちは「幸せな親子時間を増やそうぜ」というビジョンを掲げており、こども向けおもちゃ産業をサービス業化・情報産業化し、親子とおもちゃを結んでミスマッチをなくすことにチャレンジする会社です。

目指す世界は、3つあります。

産業を持続可能にしていくこと、生まれたばかりのこどもの個性ときちんと向き合ったおもちゃの与え方を推進すること、そして社会へのインパクトのため、会社として大きな雇用を作っていくことです。

今日は、これら3つについてお話しします。

2カ月毎に6点のおもちゃ、40万点以上が循環

まず簡単に、サービスの概要を説明します。

今、回覧されているおもちゃの箱があると思いますが、月額3,674円で、未就学児を対象にしてプロが選ぶおもちゃ6点がセットになったものを届け、2カ月ごとに交換していくサービスです。

箱の中には、総額15,000円以上のおもちゃが入っています。

このようなプロセスで、お客様向けにおもちゃを選定しています。

まず、こどもと家族の個性を考え、一人ひとり個別に選定しています。

3人のこどもがいてみんなが1歳0カ月だとしても、それぞれ個性が違うからです。

また、おもちゃは1,800以上のSKUから選んでいます。

そして、お客様からおもちゃが返却された段階で、評価データを取っており、そのデータのエンジニアリングに投資をしています。

返却されたおもちゃは社内でリペア、メンテナンスし、次のお客様に届けています。

2022年1月末で、ユーザーは11,000人、月商は3,500万円を超えており、毎月継続利用世帯数は3年間で10倍になっています。

今まで、お客様に個別プランを提案した回数は95,000回以上、循環しているおもちゃの数は40万点を超えています。

毎月私たちのところに返ってきてリペア、メンテナンスしているおもちゃは、3万点以上です。

35万件以上の評価データから見えてきたこと

評価のデータは35万件以上あり、このデータから見えてきた、すごく面白い数字があります。

このピンク色のおままごとのおもちゃ、女の子からか、男の子からか、それともどちらからも人気か、審査員と会場の皆さん、手を挙げてもらえますか?

(投票のため、挙手を促す)

ありがとうございます、女の子から人気だと思われる方が多いようですね。

正解としては、どちらからもすごく人気があります。

私はこの数字を見た時、すごく驚いたのです。

こども向けのおもちゃは、大人が、性別や年齢をもとに選ぶと思います。

実はそれらの情報はこどもの好みとあまり関係ないのに、私たち親が持つ色々なバイアスによってこどもにものを与えてしまっている。

ですから私たちは、これらの数字をもとに、一人ひとりに向き合う選定をし、個性に合わせておもちゃを届けることを実現したいです。

サービス業・情報産業化で大きな雇用を生み出す

これを事業として行うにあたり、支えているチームがあります。

6年前は私と家族だけでリペアと発送業務をしていましたが、今はおもちゃ産業未経験の方を200名以上雇用して、行っています。

おもちゃ産業をサービス業・情報産業にすることで、大きな雇用を生み出していきたいと思っています。

2025年に10万ユーザー、2032年に全世界で100万ユーザーを目指していきたいと思っています。

是非、実現に向けてご協力頂ければと思います。

ありがとうございました。

実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/戸田 秀成/大塚 幸

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