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”スマホ家庭教師”は教育の地域格差を解決する-注目のベンチャー特集「マナボ」(1)【K16C-MNB #1】

スマホ家庭教師の「manabo(マナボ)」のプレゼンテーションを2回シリーズでお届けします。(その1)は、スマホ家庭教師の利点と、それによって解決する課題についてお話頂きました。2016月9月6日・7日に開催したICCカンファレンス KYOTO 2016「カタパルト」グロース・ステージ特集プレゼンテーションの書き起こし記事です。

本記事で特集しております8分間のプレゼンテーションを行う「CATAPULT(カタパルト)」のプレゼンターを募集しております。「スタートアップ」「社会起業家」「IoT/ハードウエア」「リアルテック」の4カテゴリーで募集しております。ぜひ募集ページをご覧ください。

登壇者情報
2016年9月6日・7日開催
ICCカンファレンス KYOTO 2016 「ICC SUMMIT」
Session 9B CATAPULT(カタパルト) - グロース・ステージ特集
 
(プレゼンター)
 
三橋 克仁
株式会社マナボ
代表取締役社長
 
1987年生まれ、東京大学工学部卒・同大学院工学系研究科修士修了(機械工学専攻)。個別指導講師とプログラミングの両方の経験を活かし、学部在籍中の2010年にインターン先の株式会社リンケイジアジャパンにて受験生向けコミュニティ「東大ノート」を開発・運営。IT×教育分野の可能性を感じ、また、貧困家庭の出自を勉学で切り開いた原体験を活かし、出自に関わらず効率的な“学び”を通じて人々がより幸せになれる社会を夢見て、復学後、大学院在学中に本事業の構想を開始。manaboのプロトタイプ開発者。現在は法人向けサービス展開を強化しており、数多くの国内教育系事業会社との提携を主導する。

プレゼンテーション動画(約8分)もぜひご覧ください。

三橋 克仁 氏(以下、三橋) マナボ株式会社代表取締役の三橋克仁と申します。よろしくお願いします。「スマホ家庭教師manabo」というサービスを提供しています。

こちらにいらっしゃるオーディエンスの方ならばこの表現が一番しっかりくるかなと思うのですけども、マナボは一言で言うと「家庭教師のUBER」を作っています。

問題意識とプロダクト

僕自身が予備校教師・家庭教師をかれこれ7年位やっていて色んな生徒さんを教えてきました。

その中での実体験がありましてまだガラケーが主流の頃の話です。

生徒さんが数学の問題をメールで質問を送ってきたので、声だけで回答を教えたりしていました。

また、物理の結構難しい問題を電話で聞かれて1時間位かけて教えてもなかなか伝わらないという経験がありました。

先生の気持ちとしてはすごく教えたいのは山々なんだけれどもなかなか伝わらずもどかしい。

一方で生徒さんからすると、問題を解いていて分からなくなった瞬間こそ先生に聞きたい。

このような「なんでも、いつでも、最高の講師に聞ける」という今まで解決できてなかった課題、そして本質的そして汎用的なニーズがあると考えてました。

私たちはそのギャップを埋めるためにプロダクトのプロトタイプを作り始めました。

開発したプロダクトは「何でもいつでも聞ける」というものです。数学の受験の内容から進路の悩みまで聞けますし、24時間365日いつでも聞けます。

質問に合わせて数学だったら東京大学工学部の人に聞くとか、英会話だったら帰国子女に聞くとかもできます。

簡単なデモムービーがあるのでこちらをご覧ください。

マナボのサービスは小学4年生位から大学受験生位まで色んな生徒さんに使っていただいています。

やる気があるんだけどもちょっと詰まった時に周りの友達とか先生とか、塾とか、家庭教師とか予備校とかなかなかカジュアルに聞けるような環境がないという生徒さんがサービスを使ってくださっています。

自分の自宅や自習室、図書室で勉強していて分からなくなった時に専用のアプリを使って写真を投稿します。

出所:マナボ Webサイトにより引用

質問したい科目を選びます。スマホで質問したい問題を撮影して送信します。マナボでは先生が2,500名以上登録があり、先生に通知が行くような仕組みです。通知を受け取った先生は、解ける場合は自ら立候補します。

出所:マナボ Webサイトにより引用

複数の先生から「この人が良い」と先生を選ぶとマッチングして指導画面に移ります。チャットや音声通話をしたり、ホワイトボードで画像を共有しながらインタラクティブに指導が展開される仕組みになっています。

出所:マナボ Webサイトにより引用

今も誰かしらオンラインの先生がいて24時間いつでも質問がやりとりができるようになっています。

(参考情報:マナボ「チューター紹介」)

先生は東大生300人以上、早慶医学部が1,000名以上登録があります。

指導が終わった後に「先生ありがとう」と生徒さんがこのようにコメントするような形でサービスが提供されています。

料金体系や家庭教師や予備校との比較は以下(Webサイトと同じ情報)をご覧ください。


出所:マナボ Webサイトより引用

マナボが解決する課題

僕らが解決したい課題としては大きく2つで、地域格差と所得格差というところがあります。

都心にいるとなかなか分かりづらいですが、地方に行くと質の高い教育がまだまだ手の届くところにありません。

また、僕も調べていて驚いたのですが、可処分所得の40%が教育関連の支出となっています。どうしても所得格差が教育格差にリンクしてしまっている現状を打破したいと考えています。

市場環境

市場規模としては、国内の教育学校含めると2.5兆円ほど規模があります。世界的に見ると二桁大きい市場規模です。マナボはグローバルに展開していくことを考えています。

ですが、国内の塾、家庭教師、予備校の市場規模も9,000億円と大きいため、マナボはその市場でしっかりシェアをとっていきたいと考えています。

オンデマンド(即時)の生徒と先生のマッチングという点で見ると、新しい教育市場も十分創出できると考えています。

マナボの利用実績

マナボの利用実績としましては今までで10万問以上の質問投稿と回答が蓄積されています。堅調に推移していると考えています。

本日2016年9月7日時点では質問投稿数は12.5万回位ありまして、累積指導時間は4万時間位あります。このようにマナボは広い層で利用されていることがわかります。

利用した生徒の合格実績は以下の通りです。東京大学などにも受かっている状況になっています。

実際に利用されて合格した生徒さんのインタビュー(東京外国語大学合格 小滝風香さん)を動画にまとめております。ぜひご覧ください。

(続)

編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/築家 まき

続きは 注目のベンチャー特集「マナボ」(2)-”スマホ家庭教師”が狙う教育コンテンツの大きなスキマ市場 をご覧ください。

【編集部コメント】

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