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「ファミワン」は、子どもを願うすべての人によりそい、妊活支援が当たり前の社会をつくる(ICC FUKUOKA 2021)

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ICC FUKUOKA 2021 カタパルト・グランプリに登壇いただいた、ファミワン 石川 勇介さんのプレゼンテーション動画【「ファミワン」は、子どもを願うすべての人によりそい、妊活支援が当たり前の社会をつくる】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2021は、2021年9月6日〜9月9日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。

本セッションは、ICCサミット FUKUOKA 2021 プラチナ・スポンサーのAGSコンサルティング様にサポート頂きました。

【速報】自律分散型水循環システムの社会実装に挑む「WOTA」がカタパルト・グランプリ優勝!(ICCサミット FUKUOKA 2021)


【登壇者情報】
2021年2月15〜18日開催
ICC FUKUOKA 2021
Session 7A
カタパルト・グランプリ
– 強者が勢揃い –
Supported by AGSコンサルティング

石川 勇介
株式会社ファミワン
代表取締役

妊活・不妊治療を取り巻く社会課題を解決するために、2015年6月に株式会社ファミワンを創業。LINEを活用したパーソナルサポートサービス「妊活コンシェルジュ ファミワン」では、看護師や心理士、培養士などの専門家チームから継続的にアドバイスを受け取ることができる。妊活を意識したらすぐに使うサービスになることで、夫婦の意思決定と行動変容に深く寄り添い、リテラシー向上等の必要な支援を行う。妊活に取り組む夫婦へのサービス提供だけでなく、小田急電鉄やmixi、ANAなどの企業への福利厚生提供、神奈川県横須賀市への自治体連携、そして医療機関との提携など、様々な展開を実施。2018年には妊活がテーマとなったフジテレビのドラマ「隣の家族は青く見える」(深田恭子・松山ケンイチ主演)の医療監修を担当し、妊活の認知拡大のきっかけとなった。東京大学との臨床研究も進行中で、生活習慣と妊活の相関をエビデンスベースで解析し、サービス化を検討。


石川 勇介さん おはようございます。妊活コンシェルジュサービス「famione(ファミワン)」を提供している、石川と申します。

不妊治療を“自分ごと”に

皆さんは、ここにある言葉をご覧になったことはありますか?

妊活や不妊治療という課題は、ここ数年、いえ、ここ1年間で非常にオープンになってきました。

ただし、皆さんはこれらについて、どこか「当事者がやるものだよね」と、他人事になっていませんか?

今回、ぜひ皆さんにも、「自分ごと」としてどう動くかということを、考えてほしいと思っています。

仕事と不妊治療を両立する難しさ

まずこの「16%」という数字は、何か分かりますか?

これは、不妊治療と仕事が両立できずに退職した方の比率です。

退職だけではなく、例えば雇用形態を変えたり、もしくは不妊治療のほうをあきらめた方、そういう方を合わせた数字で言うと、実は3人に1人が両立できていないのです。

周囲の理解・サポートが重要な不妊治療

私達は、この課題に対しても、ソリューションを提供しています。

一つ動画をご用意していますので、ぜひご覧ください。

(動画内コメント)
小田急電鉄株式会社 人事部 相馬 慈さん もともと当社では、ダイバーシティ&インクルージョンというものを、経営戦略の一環として捉えておりまして、社員の誰もが生き生きと長期的に働ける、そういった環境作りの整備をしています。

女性 仕事はちゃんと続けたくて、それなりに責任ある仕事もさせてほしいという中で、もしも不妊治療を(上司に)伝えたら、仕事の責任を減らされたりとか、そういったことをされるのが嫌だったというのもあって、言わなかったというのもありますね。

株式会社ファミワン 不妊症看護認定看護師 西岡 有可さん ユーザーさんにアドバイスを送らせて頂くのと、電話相談、それから企業様でセミナーの講師をさせて頂いています。

例えば、会社の人からは、「そろそろまだなの?」と言われたりとか、自己肯定感が低くなってしまっていて、自分を責めたりしてしまう方が多いので、自分の気持ちとの付き合い方、そしてそのように自分の心が傷ついているときに、周りの人とどういった距離感でコミュニケーションをとっていったら良いか、もっと具体的なセルフケアのポイントを伝えたりしています。

自分が納得した形で(妊活を)進められるような、そんな社会を目指しています。

石川 おわかりいただけたかと思いますが、このように、妊活は決して当事者だけが行うものではないですよね。

周囲の理解やサポートが、非常に重要になってきます。

LINEを活用した妊活サポートサービス

ここで改めて、サービスの紹介をさせてください。

私達は、LINEを活用して、妊活のサポートを行っています。

提供している価値は、主にこの2つです。「どんな選択肢があるのか?」という知識や思考に関する整理と、精神的なサポートです。

使い方も非常にシンプルです。LINEを登録いただくと、まずはチェックシートが届きます。そこに回答するだけ。

相談したくなってから使うのではなく、これから妊活しようかなと思う方にも気軽に使っていただけます。チェックシートの内容に答えるだけで、専門家からのアドバイスが届く仕組みです。

このステップ2とステップ3を繰り返すだけで、今の自分に必要なアドバイスを、看護師、心理士、培養士などの専門家から受け取ることができます。

病院選びや治療中の支援もサポート

また、単なる情報提供だけではなく、病院選び、治療のステップアップ、治療のやめ時、養子縁組、もしくは妊娠した後のサポートまで、継続的に支援しています。

この病院選びは、非常に難しい問題ですので、一般の方だけではなかなか選択できません。友人やブログの口コミに頼るのではなく、専門家によるサポートを得ることが重要です。

実際に、数多くの方が、ファミワンに登録して、病院選びと向き合い、病院に行ってきましたという報告をしてくれています。

アドバイスの質を維持しつつ、効率化を実現

私達は、一件一件、アドバイザーの手でアドバイスを作っています。入力内容に合わせた個別のサポートを行うことを大切にしています。

その一方で、多くの方にサポートを届けるためのアルゴリズムやパターン化も進めており、効率的にアドバイスができるよう、かなり改善を繰り返しています。今では、高水準の内容を多くの方に提供できる仕組みを構築しています。

実際に、「泣いてしまいました」「ずっと1人で悩んでいました」などの声が数多く届いています。

そして93%の方が、「次もアドバイスを受けたい」と回答されています。

また、新型コロナウイルスへの不安から、登録数は非常に伸びてきており、現在2万5千人の方にご登録いただいています。

「当事者」と「組織全体」双方を強力に支援

さて、福利厚生の提供に関してです。

私たちは、企業に対して年間契約やセミナー、研修の提供といった様々な形で実績を積んできました。

何より重要になるのは、「制度」を作ることよりも、「風土」を変えることです。

当事者支援と組織全体の支援、これを両輪で回しています。

福利厚生でプレミアムプランが無料に

当事者は、通常有料のプレミアムプランを福利厚生で無料で使うことができます。

会社に知られずに、自分自身の状態に合わせて個別のサポートを何度でも受けることができます。

組織対象のセミナー・コンテンツを豊富に用意

そして、組織全体には、「支える立場から」といった管理職研修、

または、新入社員から妊活世代、そして上の世代まで受けられるようなセミナーやコンテンツを、たくさんご用意しています。

実際に参加した方の声です。

読んでいただいて分かるように、まさに、ダイバーシティ&インクルージョンの観点で妊活支援をしています。

内閣府・厚労省も仕事と不妊治療の両立支援を推奨

また国も、最近両立支援の取り組みに動き出しており、来年度から助成金が出ることも発表されています。

仕事と不妊治療の両立支援のために~働きながら不妊治療を受ける従業員へのご理解をお願いします~(厚生労働省)

私たちは、パッケージ(プレミアムプランを無料提供、セミナーや研修を年2回開催)のカスタマイズや、従業員規模に応じた料金体型など、ニーズに合わせた福利厚生サポートを提供しています。

福利厚生だけでなく経営戦略の一環

ここで改めてこの数字を考えてほしいのですが、1名辞めた時、あえて言いますが、「損失・コスト」はどのくらいでしょうか?

周囲に与えるネガティブな影響、また、採用・教育にも費用はかかってきます。大きな損失ですよね。

▶参考:【調査報告】「働く女性の健康増進に関する調査2018(最終報告)」2018年3月22日(日本医療政策機構)

損失・コストという観点だけではありません。女性のヘルスリテラシーの向上と業績には相関があるという研究も、多数出ています。

つまり、単なる福利厚生ではなく、「経営戦略」の一環なのです。

この妊活・不妊治療のサポートですが、私達は、業種・業態・規模を問わず、全企業が対象になると考えています。数年後には当たり前の制度になっていると確信しています。

実際、直近でも、東京メトロや三菱地所などの大企業から、コミクス等のベンチャー企業、そしてベネフィットワンやリロクラブなど、数多くの導入が進んでいます。

海外ではフェムテック企業が上場

海外では、卵子凍結も含めたサポートでの福利厚生で上場している企業も出ており、実際、私たちファミワンにも、卵子凍結などの相談も、数多く寄せられています。

▶参考:Progyny

ユーザー・自治体・医療機関と連携

これまで、ユーザー、企業への福利厚生だけでなく、神奈川県横須賀市をはじめとする自治体提供、東京大学との臨床研修や医療機関との連携など数多く積み重ねてきました。

【全国初の自治体導入】神奈川県横須賀市の『妊活LINEサポート事業』として妊活コンシェルジュ「ファミワン」を自治体への提供を開始 LINEを活用した妊活サポートの自治体導入第一号案件(PR TIMES)

妊活領域のネットワークを構築しさらなる展開を目指す

まず妊活・不妊治療の領域でネットワークを構築し、ブランディングを行い、

そして、今後は、妊娠、出産や育児、海外、創薬等へと拡大していきます。

最後にチームを紹介させてください。

妊活・不妊の当事者でもあり、エムスリーにて新規事業の立ち上げを行ってきた私石川を中心に、エンジニア、デザイナー、看護師、心理士で構成されています。

妊活支援が当たり前の社会へ

「子どもを願うすべての人によりそい、幸せな人生を歩める社会をつくる」、これが私たちのビジョンです。

数年後には、妊活支援が当たり前の世の中になってきます。私たちも率先して、その当たり前の世の中が一日でも早く実現できるよう進めていきます。

そのためにも、ここにいる皆さんとぜひCo-Creationして、この社会を一緒に変えていきたいと強く願っています。

ご清聴ありがとうございました。

▶︎実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/戸田 秀成

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