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「HERP」はクラウドで煩雑な採用事務を自動化し、データに基づく攻めの採用を実現する(ICC FUKUOKA 2018)【文字起こし版】

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ICCサミット FUKUOKA 2018 スタートアップ・カタパルトに登壇した、HERP 庄田 一郎さんの【「HERP」はクラウドで煩雑な採用事務を自動化し、データに基づく攻めの採用を実現する】プレゼンテーションの文字起こし記事を是非ご覧ください。

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ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢800名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回 ICCサミット KYOTO 2018は2018年9月3日〜6日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

スタートアップビジネスの「エコシステム」を構築し、日本の起業家を支援するプログラム「IBM BlueHub」は「STARTUP CATAPULT」のオフィシャル・サポーターです。


【登壇者情報】
2018年2月20日・21日・22日開催
ICCサミット FUKUOKA 2018
Session 1B
STARTUP CATAPULT
-スタートアップの登竜門-
Supported by IBM BlueHub

(プレゼンター)
庄田 一郎
株式会社HERP
代表取締役CEO

京都大学法学部卒業後、リクルートに入社。SUUMOの営業を経て、リクルートホールディングスへ出向し、エンジニア新卒採用を担当。2015年、採用広報責任者としてエウレカに入社。2016年、カップル向けコミュニケーションアプリ「Couples」のプロダクトオーナーとして事業開発に従事。2017年、株式会社HERPを設立し代表取締役CEOに就任。自身の採用担当経験をベースに、採用コンサルティング事業を展開するほか、AIリクルーティングプラットフォーム「 HERP(ハープ)」の事業開発に取り組む。

「ICC FUKUOKA 2018 STARTUP CATAPULT」の配信済み記事一覧


庄田 一郎氏(以下、庄田) 採用担当に人らしい仕事を提供する、HERPの庄田が発表させて頂きます。

宜しくお願いします。

採用業務の課題は膨大な事務作業

突然ですが経営者の皆様、エンジニアやデザイナーの採用はうまくいっていますでしょうか。

人材は確保できていますか。

このような採用難の時代において、最も困っているのは誰でしょうか?

もちろん、経営者の皆様もそうだと思いますが、採用担当の方々が一番苦しんでいます。

何に困っているかというと、作業時間の大半を誰がやっても同じような事務作業にとられているということです。

実際に私も、リクルートとエウレカで合計3.5年の間採用担当をしてきましたが、計算したところ、なんと業務時間の半分以上を事務作業に費やしていたのです。

本当はデータを基にした戦略を考えたり、候補者の方とコミュニケーションをとるといった、人がやるべき価値のある業務に時間を充てたいのに、事務作業に追われるのが実情でした。

煩雑な求人票作成とエクセルでの進捗管理には限界がある

では、具体的にどのような事務作業を行っていたのかをご説明します。

採用はまず、求人票を作成し、それを求人媒体に公開することから始まります。

もちろん媒体ごとに求人票のフォーマットは違うので、それぞれの媒体ごとに求人票を作成する必要があります。

しかも、もちろん職種も多々ありますので、職種ごとに何度も同じ作業を繰り返します。

これでやっと、募集を公開することができます。

そして次のステップでは、求人票からエントリーのあった候補者の管理業務を行います。

もちろん、エントリーは求人媒体だけではなく、エージェントさんや最近ではリファラルと呼ばれるように社員からもエントリーは上がってきます。

各媒体から多くの通知が来て、一つ一つ応募者の情報を確認します。

ではこの情報をどう管理するのか。

一つの企業で一元管理し、一つの画面で全ての候補者の情報を確認したいと考えますので、なんとそれぞれの情報をエクセルやスプレッドシートに手入力で打ち込んでいくのです。

そしてその後、候補者一人一人に連絡を取ったり、社内のメンバーに書類選考や面談のタスクをアサインしたりしていきます。

面談の結果が返ってくると、また手入力で結果を打ち込んでいきます。

これが、既存の採用業務の全体像です。

しかも、一つの企業では採用担当だけでは事務作業を賄いきれずに、平均40万円のコストをかけ、採用アシスタントさんを雇用し、事務作業をお任せしているのが現状です。

こんな現状を変えたい、昔の僕のような採用担当の方を救いたいと思って開発したのがこのHERPです。

複数媒体の応募者情報を自動で集約、一括管理が可能

HERPは複数の媒体にまたがる候補者情報を自動的に一括で集約して、採用担当はHERPだけを見ればよい、という環境を作ります。

具体的なデモをご覧ください。

何回も行っていた求人票の作成も、HERP上で一つの求人票を作成して投稿すると、それだけで複数の媒体に求人票を公開することができます。

また、最も事務作業が多くなりがちな媒体毎の候補者管理に関しても、IDとパスワードを入力し、連携するボタンを押すだけで、全ての候補者情報を自動的に取得することができます。

また、候補者の詳細画面にも工夫があります。

チャットAI(※)を採用し、先ほどご説明した社内のメンバーとの連絡、面談結果も容易にしています。

▶編集注:人工知能を活用した「自動会話プログラム」のこと。チャットボット(Chatbot)ともよばれる。(BOXIL

全ての候補者との連絡を一画面で

今までは候補者へ連絡をするために、たくさんの管理画面にパスワードを入力し、多くのページ、タブを開いていました。

それもHERPを使えば、一つの画面から複数の媒体の候補者と連絡を取り合うことができます。

これだけでも事務作業がかなり削減されると思いませんか。

そして我々はHERP botの提供も進めていきます。

HERP botは、社員への書類選考のアサインや日程調整の業務を全て自動化します。

slack上で、エントリーを受け付けた採用担当は社員に自動的に書類選考をアサインをすることができます。

アサインを受けた社員は、slack上で合否の連絡をすることができます。

合格連絡を受け取った採用担当は、もし日程調整をする必要があれば日程調整ボタンを押す、これでカレンダーと連携し、日程調整が完了し、通知をしてくれます。

こんなツールがあれば、あんなに多くの事務作業をする必要はなかった、そう思いませんか。

僕はこんなツールが欲しかったです。

事務作業時間を50%削減、人件費75%削減を目指す

我々はこのツールの提供を通じ、採用担当の事務作業時間を半分以下に削減し、採用アシスタントの雇用にかかっていた費用を75%以上削減することを実現します。

ここでみなさんに一つ考えて頂きたいことがあります。

採用において、事務作業をメインで担当してくださっているアシスタントさんの雇用に、日本ではどれほどの人件費がかかっていると思いますか。

実は、1.5兆円以上もかかっている計算になるのです。

これこそ我々が見つけた、我々が担うべき、変えるべき市場だと思っています。

今後は採用担当やアシスタントに事務作業を任せるのではなく、HERPを導入する。

この一択に変わっていくと考えています。

そして、これまで事務的な作業を担当していた方々はもっともっと自分らしさを出せる、人としてやる価値のある、クリエイティブな業務に専念していただきたい。

400社超がβ版を事前登録

現状、我々はエウレカの創業者の二人から資金調達を完了して、β版の提供を開始しています。

ティザーサイトの公開からたった2ヵ月で400社を超えるお客様に事前登録を頂いています。

また、このように大小様々の有名企業様にもエントリー頂いており、世の中の企業がどれだけ採用に関連した事務作業に困っていたかが分かる結果だと思っています。

そして、我々が目指すのは採用担当の救世主になることだけではありません。

企業の採用にも大きな価値を提供していきたいと思っています。

皆さんに一つ考えて頂きたいのですが、採用とWebマーケティングは似ていると思いませんか。

採用は入社希望者を募集、選考し、入社してもらう。

Webマーケティングにおいては広告等を通じて集客、LP等で魅力づけをし、ダウンロードしてもらい、ユーザーになってもらう。

結局、広告経由で何かしらを獲得するという構造は全く変わらないのです。

採用市場におけるマーケティングプラットフォームを目指す

ただ一つだけ、異なるポイントがあります。

それは、Webマーケティングには多くのツールがあり進化を遂げているということです。

一方、採用にはこれといったマーケティングツールがありません。

なぜでしょうか。

それは、先ほどご説明したとおり、採用においては手入力のデータがベースになるため、正確なデータを取得すること自体が難しかったからです。

我々は自動連携により、正確なデータを取得しています。

この正確なデータをもとに、WebマーケティングにおけるGoogleアナリティクスのように、我々HERPは採用市場におけるマーケティングプラットフォームになることを目指したいと思っています。

データを活用した攻めの採用が可能に

では、具体的にどんなことができるか。

例えば、採用の予算を設定頂くと、職種ごとに最適な媒体やエージェントさん等のチャネルを提案し、購入まで完結できるようになります。

選考においても、候補者のデータをもとに選考合格率を出すこともできるようになると思います。

また、オファーの段階において、競合に競り勝つためのオファーの提案も可能になると思います。

 

我々はこのように、既存の採用アシスタント市場の1.5兆円に加え、今は存在しない、今後大きくなるはずの採用マーケティング市場も獲得していきたいと考えています。

HERPの提供を通じ、我々は採用担当、採用アシスタントの救世主になり、企業の採用をデータに基づいた主体的で戦略的なものに変えていく。

そういったことを進めていきたいと強く思っています。

採用担当に人らしい仕事を提供する、HERPの庄田でございました。

どうもありがとうございました。

(終)

HERP庄田一郎さんのプレゼンテーション動画をぜひご覧ください。

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編集チーム:小林 雅/戸田 秀成/浅郷 浩子/三木 茉莉子/尾形 佳靖/高杉 涼平/平井 優花

【編集部コメント】

私自身も以前、複数の広告媒体に求人を出して媒体ごと異なるUIで応募者管理や選考を進めて、というのにかなりのストレスを感じていたことがあり、あの時にHERPのサービスがあれば!と思いました。庄田さん、ありがとうございました!(尾形)

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