【NEW】ICC サミット FUKUOKA 2023 開催情報詳しくはこちら

世界で戦える日本の酒として、焼酎を再定義する「SHOCHU X」(ICC FUKUOKA 2022)

新着記事を公式LINEでお知らせしています。友だち申請はこちらから!
ICCの動画コンテンツも充実! YouTubeチャンネルの登録はこちらから!

ICC FUKUOKA 2022 新企画 – D2C&サブスク カタパルトに登壇いただき、見事6位に入賞した、SHOCHU X 橋本 啓亮さんのプレゼンテーション動画【世界で戦える日本の酒として、焼酎を再定義する「SHOCHU X」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回300名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2022は、2022年9月5日〜9月8日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションは、ICCサミット FUKUOKA 2022 ゴールド・スポンサーのプレイドにサポートいただきました。

【速報】継続率97%!通院不要の新しい歯列矯正体験を提供する「Oh my teeth」がD2C&サブスク カタパルトの初代王者に輝く!(ICC FUKUOKA 2022)


【登壇者情報】
2022年2月14〜17日開催
ICC FUKUOKA 2022
Session 12A
新企画 – D2C&サブスク カタパルト
Sponsored by プレイド

橋本 啓亮
株式会社SHOCHU X
代表取締役

1998年生まれ。日本大学法学部卒業。九州出身でも酒蔵や酒屋の息子でもなく、焼酎に縁もゆかりもなかったが、在学中に焼酎の商社事業に従事。そこで日本の焼酎のポテンシャルの高さを目の当たりにしたのと同時に、マーケティング・ブランディングの意識の低さを痛感し、焼酎ブランドを立ち上げることを決意。
2020年4月に株式会社SHOCHU Xを設立、「TRANSFORM SHOCHU」をミッションに、伝統的な日本の焼酎の良さを守りつつ、新たな焼酎の創造に挑み続けています。


橋本 啓亮さん 皆さん、焼酎にはどんなイメージをお持ちでしょうか?

オジサンくさい、芋くさい、あるいは、カッコよくないなどのイメージを持たれている方は、まだ多いのではないでしょうか?

焼酎は味わいや香りに多様性を持つ繊細なお酒

実は日本の焼酎はとても繊細で、味わいや香り、作り方、原材料に多様性があって、世界中、他にはないお酒なのです。

焼酎のほとんどは九州で作られているのですが、長崎の壱岐、福岡、大分の「麦焼酎」、熊本の「米焼酎」、さらに「芋焼酎」で有名な鹿児島や宮崎、本土を離れて離島に行くと奄美大島の「黒糖焼酎」があります。

本場九州 焼酎マップ(宝酒造株式会社)

本格焼酎の出荷量 7年連続で宮崎が日本一 コロナ禍で減少も2位の鹿児島を引き離す テレビ宮崎 2021年9月5日(FNNプライムオンライン)

その土地で作られる農作物や穀物が焼酎に使用され、嗜好品として消化されてきました。

日本の発酵文化と世界の蒸留文化から生まれた焼酎

九州はもともと、特に南のほうは温暖な気候のため、日本酒の作れない地域だったのです。

酒と肴と風土(その一)(しぜんもん)

しかし、日本の「発酵文化」と世界の「蒸留技術」が、皆様がちょうどいらっしゃる、ここ九州で重なり合い、「焼酎」というものが生まれました。

九州に焼酎酒蔵が多い理由と、地域毎の特徴について(あくがれ蒸留所)

そんな焼酎の魅力に、僕はハマってしまいました。

焼酎にハマった学生時代

自己紹介させて頂きます。

「焼酎野郎」と申します。

僕は九州出身でもなければ、酒蔵や酒屋の息子でもありません。

しかし学生の時に焼酎に本格的にハマり、持っているお金のほとんどをお酒につぎ込み、今持っているお酒のボトル数は400を超えてしまいました。

スライドのボトルは、天神のオフィスにあるので、是非飲みに来てください。

学生の頃に焼酎にハマり、焼酎に関する仕事がしたいなと思った時、焼酎を海外に販売する仕事に出会いました。

焼酎を世界中に届けたい。伝統を守りながら変えていく(5PM Journal)

海外に行って現地の人に焼酎を販売したり、海外のバイヤーが集まる日本の展示会で、先頭に立って焼酎を販売したりしてきました。

その際、焼酎はまだまだ輸出されていないし、焼酎という言葉さえ知らない人もいるのですが、焼酎の持つ味わいや香りに感動する人をこの目で見て、焼酎の持つポテンシャルに賭けようと僕は決心したのです。

しかし、これら2つの課題がありました。

焼酎の課題①蒸留酒としてはアルコール度数が低い

まず、度数です。

度数が低いのです。

「えっ、焼酎って度数が低いの?」と、疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。

日本の焼酎は、ほとんどのものがアルコール度数25%です。

蒸留酒で25%というのはまれで、例えば有名なウイスキーやブランデー、ジンなどは全て40%以上で、カクテル、ストレート、ロックで飲まれます。

ワインや日本酒、テキーラなど…各お酒のアルコール度数比較(リカーページ)

ですから、そういうシーンで焼酎を飲もうとすると、すごく中途半端で扱いづらいということを実感しました。

焼酎の課題②見た目がカッコよくない

2つ目は、カッコよくないということです。

よく見る一升瓶ボトルについて、以前、中国のバイヤーにこう言われたことがありました。

「焼酎って香りも味わいも良いけど、洋酒のようにボトルやデザインに投資しないと絶対に売れるようにならないぞ」

その人の顔、言い方を、僕は未だに覚えています。

そこで、僕たちのブランドのミッションをこう定めています。

「TRANSFORM SHOCHU」

グローバルスタンダードで戦える度数と洗練されたデザイン

僕たちは、カッコよくておしゃれで、グローバルスタンダードで戦えるアルコール度数で、なおかつバーにも置けるようなデザインの焼酎を作ってしまいました。

今回、僕たちのフラッグシップ商品である、この「煌星-KIRABOSHI-」という焼酎をお持ちしました。

是非、この“酒バカ”の話を聴きながら、お飲みください。

ただ、アルコール度数が43%あるので、少しずつ飲まれるようお願いします。

世界的に貴重なシェリー樽で熟成された原酒を使用

1つ目の特徴は、貴重な長期シェリー樽原酒を使っていることです。

今、ウイスキーが世界的に人気で、ウイスキーの蒸留所が非常に増えているため、樽が不足しています。

国産ウイスキーが品薄になっている理由は?|原酒不足と樽の不足 2020.2.7(組立通信)

中でも、シェリー樽は市場に出回っていないほど人気です。

僕たちが提携している酒蔵では、昔から樽貯蔵をしているため、「煌星」はふんだんにシェリー樽原酒を使っています。

数百種類の組み合わせから選ばれた味わい

2つ目の特徴は、味わいの全てを決めるブレンディングです。

ウイスキーや他の蒸留酒においては、ブレンダーという職業が蒸留所で一番大事だと言われるくらい、ブレンドの工程が非常に大事なのです。

煌星は、僕がブレンド責任者となって数百の組み合わせを試した結果、思い描いた味わいに仕上げた1本です。

味わいは、いかがでしょうか?

よく、ウイスキーみたいだと言われます。

もちろんウイスキーのような一面もありますが、僕たちが一番意識しているのは、日本の焼酎が持つ「麹」というアイデンティティです。

味わいに焼酎らしさ、麹らしさがあると思うのですが、それが、僕たちが表現したかったことです。

まさに海外の樽貯蔵の文化と、日本の麹文化が合わさった煌星は、いかがでしょうか?

一流ホテル内の日本料理店で提供

現在の主な導入店は、ザ・リッツ・カールトンに入っている日本料理店(日本料理 花筐)や色々なバーです。

製造パートナーと提携。自社蒸留所設立も視野に

この業界はすごく参入しづらい業界なのですが、僕は昔から焼酎業界で働いていた知見をもとに、今、様々なメーカー(ゑびす酒造天盃)と提携できていることが僕たちの最大の強みだと思っています。

というのも、現状では、良い商品を作るには良い酒蔵と組むのがマストだからです。

しかし3年後、自社で蒸留所を立ち上げることを目標に頑張っています。

世界的ローカルスピリッツブーム

最後に、市場環境について少しお話しさせてください。

今、世界の蒸留酒市場はすごく伸びており、ウイスキーやテキーラがそれを牽引しているのは間違いありません。

中でも、昔からその土地でしか飲まれていなかった、何百年もの歴史のある、ローカルスピリッツの類が世界中で流通し、消費され始めています。

メキシコの「メスカル」、中国の「白酒」、ペルーの「ピスコ」など、あまり聞き覚えがない名前かもしれませんが、それぞれ個性があって、その個性がバーテンダーやシェフにうけ始めています。

日本のローカルスピリッツである焼酎も、まさに今、バーテンダーたちに注目され始め、新しいシーンで飲まれようとしています。

焼酎のトップブランドへ

今までの焼酎像から、新しい楽しまれ方、飲まれ方へと変革していく「TRANSFORM SHOCHU」を目指し、SHOCHU Xはトップランナーのブランドとして、これからも走り続けます。

ご清聴ありがとうございました。

実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

新着記事を公式LINEでお知らせしています。友だち申請はこちらから!
ICCの動画コンテンツも充実! YouTubeチャンネルの登録はこちらから!

編集チーム:小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/戸田 秀成/大塚 幸

更新情報はFacebookページのフォローをお願い致します。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!